
長井漁港

横須賀西側・長井港周辺
はじめまして。今回から横須賀ぷらから通信に記事を書かせてもらうことになった白畑です。
昔から三浦半島、相模湾側に釣りでしばしば訪れていますが、これから不定期で水産・遊漁・ランチ情報などを中心に報告していきたいと思います。
(日本さかな検定「合格者の声」でもインタビューいただきました)
では、第一弾は横須賀市の相模湾側、長井を紹介します。


京急不断寺バス停の時刻表。(三崎口駅方面)便数は1時間あたり2本程度ですが、22時台まで運航しています。
長井は京急三崎口からバスで行けますが、今回は早朝に出船するキハダマグロ釣りを兼ねていたため、レンタカーで向かいました。


(注意:今回は遊漁船『丸八丸』を利用したため、長井漁港の駐車場を使用することができましたが、沖釣りをしない自動車利用の方は、長井郵便局近くの「ショウワパーク長井」横須賀市長井3-47-5があります)

長井は昔から漁業が盛んで、エサの活イワシが入手できるため、初夏から晩秋までカツオ一本釣り漁が行われています。他にも定置網、素潜りのサザエやアワビ、タコつぼ、アナゴ筒、サバのたもすくい漁、最近ではトラフグの延縄漁も営まれています。
漁業と釣り船を兼業している漁師さんも多数いるため、遊漁(レジャーで魚介類を獲ること。釣り、潮干狩り、磯遊びなど)では様々な魚を沖釣りで狙えます。
通年イカ類が人気で、夏は活きイワシを使うカツオ、キハダの一本釣り、フカセ釣り、秋からはカワハギ釣りなどが楽しめます。ただ、若い世代にはルアーのキハダ、カツオ、シイラ、冬はサワラ、アオリイカ狙いも人気です。

この日は長井に多い仕立船(沖釣りでは1人から乗れる「乗合船」、グループで借り切る「仕立船」の2通りありますが、長井の船でイワシエサでカツオ、キハダを狙う場合はほぼ仕立て船)から7人で出船し、15㎏のキメジから23㎏のキハダまで7本上がりました。魚の話はこれくらいで留め、本題に入りましょう。
沖から気になるスポット発見

長井港へ戻る途中、沖から小学校の建物が目に入りました。小高い丘の上にあるようですが、筆者はまだ行ったことがありません。この機会に行ってみましょう。
今回歩いたルート
小学校へ続く上り坂

定置網漁船の井戸隠居丸。甲板が広く、クレーンは網を持ち上げるため装備されている。
港に戻ってきました。船を降りたらここから歩いていきます。
丸八丸さんを後にすると、定置網の船『井戸隠居丸』が何隻か見えます。

海沿いの道はこちらです。筆者には遊漁船に乗るときはお馴染みのルートになっています。

表通りから一本、奥に入ると大きなアサガオでしょうか? 暖かい気候の三浦半島は、植物の育ちも良い印象です。

少し進むと、「横須賀市消防団 31 長井」とシャッターに書いてある建物があります。
長井地区消防団本部のようです。

消防団から左折すると、小学校へは上り坂で向かいます。今度は「屋形町内会館」が見えてきました。
長井は北から順に、屋形湾(長井港)、新宿湾(長井新宿港)、漆山湾(長井漆山港)、荒崎(荒井港)と、地区ごとに港があります。

さらに上ると、認定こども園「長井こども園」です。
可愛らしいポストが印象的です。
長井小学校へ到着

坂を上りきると、横須賀市立・長井小学校です。
ちなみに、長井小学校まで登るこの道は、「横須賀ぷらから通信」のヘッダーバナーに登場する道だったそうです!

標高は20mあるそうです。港からもよく見えるのが納得です。


今回は時間の関係で割愛しましたが、隣接する長井中学校や、陸上自衛隊レーダー基地を含めて1周する「健康ジョギングコース」(1周で3,000m)もあります。
じっくり長井を歩いてみたい場合は、こちらも面白そうです。

皮膚病に感染したタヌキが出るそうです。
気の毒ですが、私たちも触らないように気を付けましょう。

校庭の端にある高いネットは、先ほどの海からも良く見えました。
子供たちがこんな環境で勉強しているのを想像すると、かなりうらやましいです。

この後はショートカット気味に、港へ向かうため、小学校を通り越したら左折します。

ソテツの仲間でしょうか? 見事です。

さらに進むと、右手には小さなトウモロコシ畑です。

畑の奥には丸い家が! ユニークな外観ですが、中はどうなっているのでしょう?
北条経時公の宝篋印塔
浄土宗・不断寺の裏山


畑を右手に進んだ先は、北条家四代目執権・北条経時の宝篋印塔(ほうきょういんとうーこの場合供養塔ー)。経時公は19歳で執権となるも、激務のためか23歳の若さで世を去ったということです。
(北条経時については、こちらの記事をどうぞ)
こちらは浄土宗・不断寺の裏手でした。北条経時公により鎌倉に建てられ、1592年に長井へ移ってきたという歴史ある寺院です。
(長井の史跡については、こちらの記事もより詳細に解説しています)

思わぬところに史跡に類するものがあり驚きます。右に進むと急な下り坂です。
右手は藪、左手はお墓です。
海を見下ろす感じです。

マンホールの蓋も横須賀市・市章が横浜や川崎のマンホールとはひと味違い、特徴的。

下り坂を振り返ると、こんな感じです。

小料理屋もあるようです。筆者の奥さんは鳥からが好きなので、時間があれば?

道を抜けると、再び長井港です。

郵便局を通り越すと、右折すれば三崎口駅や、横浜横須賀道路へつながる帰り道ですが、今回は左折して長井岡崎公園に寄ってみましょう。
長井岡崎公園と県営住宅


松に囲まれた感じの公園です。

公園内には小規模ながら遊具、トイレもあり、隣接する神奈川県営住宅や近所の子どもたちが遊べるようになっています。

魚と猫をデザインした遊具が印象的。

神奈川県営住宅のすぐ隣です。
今回は屋形地区のみを訪れましたが、長井には他にも長井新宿港、長井漆山港、荒井港といった港があり、それ以外にも横須賀の西側は魅力がいっぱいです。
今後は葉山や三浦エリアも案内していく予定です。どうぞよろしくお願いします。