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【京急久里浜】久村と岩戸をつなぐ山道。(うしがみ探検編)

こんにちは。うしがみです。

今回紹介する道は、なんと一時間では帰ってこれない道です。

2021年5月。その日も唐突でした。朝、目覚めたとき、「今日は久村と岩戸をつなぐ丘陵地帯を歩いてみたい…!」と何故か思ったのでした。

久村は何年か前に一度歩いたことがあったのですが、その時は日没が近い時間帯だったため、岩戸方面へと向かう山道へ進むことを断念しなければなりませんでした。そのため、今回はあの先に何があるのか調査してみたくなったのです。

京急久里浜にやってきました。

そんないきなりの、自分でもよくわからない、突拍子もない思いつきから京急久里浜駅へ降り立ちました。

さて、どんどん行きましょうね。
京急久里浜西口から出発します。
タ日宝薬品というタバコなどを売っているお店が無くなって駐車場になっていました。
短めの横断歩道を渡ります。
踏切を渡り、やすらぎの湯の横を通り抜けます。
金沢医院の横を歩きます。
昔ながらのたばこ屋が。入母屋造の屋根が魅力の伝統的日本家屋ですね。

撮った写真を見返したことで気付いたのですが、久村町内会と書かれた掲示板が置かれています。

ここは地図上では久里浜一丁目のはずなのですが、元々はこの辺りも久村の一部だったんでしょうか?

家が無くなった痕跡があります。
一旦振り返ってみました。ここは久里浜一丁目。
めぐみクリニックが見えてきたら…
横断歩道を渡り、ハックドラッグ久里浜店のある方向へ。
ハックドラッグって年中無休で24時間営業しているのね。(知らなかったわ。)
まっすぐまっすぐ。
車に気をつけてまっすぐ進みましょう。
正業寺の建物が見えてきたわ。(そうね。)
おおっと、これは中々良い感じの建物ですね。(少しテンションが上がるうしがみ)
シャッターが閉まっているけど元々はお店屋さんだったのかしら。
Y字路が見えてきました!(左へ進みます)
よく観察していると、なんだかネギみたいな形に見えてきました。
徐々にカーブしていくブロック塀。
目の前に畑が広がりました。

いつの間にか久村の圏内に!

ここにも久村という単語が使われていますね。google mapで確認してみたところ、さっきのネギのマークあった辺りですでに久村の中に入っていたようです。

久村って『くむら』って読むんですね。ずっと『ひさむら』って読んでいました。ひさむらの方が言いやすいのに…と思いましたが、久里浜(くりはま)の『久』に『村』をつけて『久村』だから、(くむら)ということなんですね。

行き止まり…?通り抜けられるのか怪しいが直進してみることに。思い切った行動が大切!
川沿いにほっそりと道が続いています。
名も無き川。
どうやら抜けられそう。(やったね)
坂を少しのぼります。
坂の上には、右へカーブする階段がありました。(今回はスルーします)
道なりに進んでいくと鳥居が見えてきました。(誰かが座っているわ…)
ここが御滝神社のようですね。
どうやらマムシがいるらしいです。
神社の脇の緩やかな坂道を進んでいきます。
不動尊。お花が供えられています。
ところどころ気になる道がありますね。
お地蔵さんが並んでいます。(この道も旧道なのかな)

ふと左に目をやると、絶壁が広がりました。そびえたつ崖の上に建つ住宅。ものすごい高低差。

もっと近くで確認したかったので、崖の真下へ。

これぞ横須賀。平地が多い町では見られない光景だと思います。

法面工事によって覆われたコンクリートの斜面が細胞のように見えて、だんだん生き物のように見えてきました。

崖の上の住宅からは、久村がどのように見えているのか気になりますね。

ちなみに、崖の上はハイランドという住宅街です。ハイランドはほとんど歩いたことがない町なので、そこへもいずれ行ってみたいですね。

引き続き久村の奥地へと進みます。
時代を感じるブロック塀。
道が山道へと変化しました。

岩戸方面と書かれた看板の前に辿り着きました。

私はこの看板を以前に一度だけ見たことがあります。2018年の3月に久村を歩いた時は時間も遅くここで引き返したのですが、今日はこの先に行ってみようと思います。さあ、何が待っているんでしょうか!本当に岩戸へ抜ける道があるのか、半信半疑ではあるものの行ってみたいと思います。

森は鬱蒼とした茂みに覆われて、人が立ち入ることを拒んでるように思えてなりません。

こんな道で本当にあっているのか…そういった不安に駆られながら、草をかきわけ、クモの巣を破壊しないように屈みながら前へ進みます。

ここにもシダの植物が生えています。(馬堀の時以来だな!)

草木のトンネルを潜り抜けます。

森の向こうに光が広がる。ここは…

ま、眩しい…太陽の光が…身も心も浄化されるようだ…ここは一体…?

辿り着いたのは広い緑に囲まれた明るい空間でした。左を見ても、右を見ても、どこまでも続く緑。

周りに遮るものが何も無い、森の中の開けた土地。

京急久里浜駅からさほど離れていないところに別の世界が。

何かと騒がしい世の中に対し、ここはあまりにも穏やかで広く澄んでいます。

しばらく見慣れない世界に立ち尽くした後に歩き始めました。

私はよく見知らぬ町を彷徨う夢を見るのですが、今歩いている道は夢の中の光景にそっくりでした。

いつもよりゆったりとした足取りで、山の中の小道を進みます。

峠付近で庚申塔を3基発見しました。

この辺りに庚申塔があるという情報は事前に調べてあったので何となく知っていたのですが、ここだったのですね…!

僅かに傾く庚申塔。(前を通らせていただきます!)

峠には分岐点が存在しています。大矢部方面へ続く道もあるみたいですね。(こちらの道はまた別の機会に。)

庚申塔のある峠を越えると岩戸方面へは下り坂の道が続きます。自然が多く残された山の中の小道を歩くのは心地よかった。モンシロチョウが舞っていて、鶯の鳴く声がきこえてきました。

るんるんるーん。
回転椅子が置かれていました。
残されたトラック。
山道を下っていくと、ようやく町が見えてきました。
ここでも庚申塔を発見しました。

山道を抜けた先。

久村と岩戸をつなぐ山道を歩くことができて大満足のうしがみ。

しかし、ここで時間を確認します。すると、なんということでしょう…!

京急久里浜駅を降りた時から、すでに一時間以上が経過していました。

ここで、うしがみはぷらから通信さんが言っていたことを思い出しました。

ぷら様「いいかい。ぷらす一時間で紹介できる道を探すんだよ。」

うしがみ「やばい…ぷらから通信さんとの約束を破っちまった。どうしよう。これじゃあ、ぷらから通信さんに合わせる顔がないよ…」

とにかく、うしがみは急ぐことにしました。

足早に、見慣れぬ町を歩きます。

うしがみ「…ここは岩戸になるのか、粟田になるのか…それともハイランドのあたりになるのか、よくわからない」

どこかで聞いたことのある言葉をつぶやきながら私は進みます。

岩戸の山道を出た先はなんと洋服の青山横須賀粟田店のすぐ近くでした。
直線に伸びた上り坂の道路。
ブックオフ野比店が見えてきました。
ひたすら走り続けました。
粟田という町なんだそうです。
少々寂れている弁当屋チェーン店がありました。
光の丘トンネル。
光の丘という名前が素敵。
光の丘橋の下を流れる川。
光の丘橋を急ぎ足で通り抜けます。
道路の向こう側にお地蔵さん。
野比幼稚園の横を通り抜けます。
なるほど。狸の置物。
粟田の地蔵様。道中安全や、歯痛、頭痛を治してくれると言い伝えられているそうです。
道中の安全を祈ります。
ノジマ野比店が見えてきました。
野比の町。この町は、のびのびするのに最適な感じがしますね。
野比ふとん店の横を通り抜けます!
野比写真公房の横を通り抜けると…。
ゴールが見えてきました!
こうしてYRP野比駅へ到着することができたのです。
野比駅の改札口付近のご様子。

気付けば二時間以上も歩いていました。京急久里浜とYRP野比との間はそれなりに距離があることがわかりました。久村と岩戸をつなぐ山道は草木が多く、蚊やクモの巣も多いのでそういうのが苦手な人は冬場(12月から3月)に歩くことをオススメします。

今回、久村の峠から大矢部方面へ抜ける道があることを知ったので、そちらの道は冬場にトライしてみたいですね!

本日も最後まで読んでくださった方、ありがとうございました!

今回歩いたルート

全体のマップ

久村_久里浜から山道経由でYRP野比まで歩く - Google My Maps

山道マップ

出典:地理院地図
うしがみ
うしがみ


横須賀出身の20代。横須賀の独特な地形や路地に惹かれて、歩いているうちに10年の歳月が流れていました。最近の口癖は「あの建物の築年数が知りたい」です。

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