初めまして。横須賀ぷらから通信です。

【衣笠】横須賀市小矢部/カフェテリアTODAYのビーフシチュー

住宅街に突然現れる喫茶店

京浜急行バス「井戸店」のバス亭を降りて5分ほど歩くと、住宅地の路地の中に3階建ての喫茶店が突然現れる。冬は茶褐色の壁が、夏は建物を覆う緑色のツタが印象的な『カフェテリアTODAY』。

オープン当初は近所の人たちにも美容院やギャラリーと思われるなど、どちらかというと訝しがられる存在だったという。

そんな『カフェテリアTODAY』はその誕生も突然だった。

突然叶った登美子さんの夢

「オープンはもう32年前。平成元年、1989年でした。」と話すオーナーの増田登美子さん。

住居の駐車スペースだった1階部分を突然店舗にする話が持ち上がり、あれよあれよという間に登美子さんが喫茶店を経営することになってしまったという。

それまでも家で料理は作っていたし、飲食店をやりたいという漠然とした夢はあったものの、飲食店での経験や調理の資格もなかった登美子さんは、急きょ料理学校に通うことになる。

手料理だけどホテルの味

オープン当初に掲げた看板には「本格コーヒーと手料理」というキャッチコピーがついている。登美子さん自身も「TODAYの料理は家で食べるような、でも手間暇と心がこもった手料理だと思ってます。」と謙遜するが、その一方で『カフェテリアTODAY』の洋食は本格的な味がするのである。

その秘密は急きょ通うことになった料理教室の先生の教えにあった。

「その料理教室の先生が、たまたまホテルの洋食レストランを営んでいた先生で。優しい先生だったけど、洋食の基本は厳しく仕込まれました。」

それまでも料理が好きで色々なメニューは作っていたものの、当然自己流の域はでないところに、スープストックやソースの作り方、スパイスの使い方等、洋食の基本からしっかり教えてくれたという。

「元々料理が好きだったから、それがもう楽しくて!」

料理の基本のみならず

「自分で作れるものはなるべく自分で作りなさい。」

「自分で納得いくものしかお客さんには出さないようにしなさい。」

といった料理に対する姿勢も学んだ。

そんな数々の印象的な教えが、カフェテリアTODAYの料理の礎となったという。

月イチ限定の人気メニュー「ビーフシチュー」の誕生

料理教室を経てどうにかオープンはしたものの、教室で教わった姿勢を忠実に守っていたので、開店当初は数少ないメニューしか出せなかった。

そんな中で徐々に常連客も増え、夜の貸し切りディナーの要望も入るようになり、昼とは違うメニューも徐々に増やしていくことになる。

その中のメニューのひとつが、元々の得意料理であった「牛タンシチュー」に、料理教室で培った知識や技術を加えて完成させた「ビーフシチュー」だった。

「肉と野菜はそれぞれの 美味しさを引き出したいから、お客さんに出す直前までは別々に仕込む必要があるんだけど、レギュラーメニューにするには手間が掛かりすぎちゃって。」

けれでも、一度食べたお客さんからまた食べたい。ランチでも食べたい。という要望も後を絶たない。そこで、美味しさには妥協せずに納得のいく仕込みも可能なように「月イチ限定メニュー」として出すようになる。

そうして、毎月楽しみに、予約をして食べに来るお客さんまでがいる人気メニューとなっていった「ビーフシチュー」。この日も短い昼営業の間だけで40食を完売してしていた。

時には県外から「ビーフシチュー」を求めて訪れることもあるという。

近所の常連さんとネット経由のお客さん

「オープンは当初は駐車場が広いことを聞きつけてか、市内では浦賀や久里浜、市外では逗子や葉山から車で来てくれるお客さんが多かったんだけど、次第に近所の人たちもカフェテリアであることを知ってくれて、徐々に通ってくれるようになったの。」

「日替りランチはそんな近所の常連さんの要望で作ってるところもあるんです。とりあえずうちに来てお昼は食べたいけど、いつも同じメニューだと飽きちゃうって方も多くて(笑)」

そんな期待に応えるうちに、本格的な洋食メニューとともに、和食や中華のメニューも増えていったという。

全部を仕込める訳ではないが「自分で作れるものはなるべく自分で作りなさい。」という教えは守っていて、和食や中華にもこだわりをみせる。

イチから仕込めないものでも「自分で納得いくものしかお客さんには出さない」ので、和食でも中華でも、結果的に「カフェテリアTODAY」の味にしてから出すという。

日替りランチを楽しみに徒歩で訪れる近所の常連さん、ネットの評判をみて遠方から訪れるお客さん。そんなお客さんたちに支えられ、コロナ禍においても営業は続けられたが、今後の展望を真剣に考えなければいけないと、いま、登美子さんは思っている。

カフェテリアTODAYの今日と明日とこれからと

深刻な人口減少の問題も抱える横須賀では、やむを得ず、苦渋の決断で自分の代だけで終わらせてしまうお店も多い。

登美子さんは自身は

「『自分で納得いくものしか出さない』という信念を守ってきたので、いつ閉店しても後悔はない」

と思う一方で

「オープン当初から30年近く一緒に働いてくれている川崎さん、入谷さん。気が合わなきゃそんなに長く一緒に続けられないでしょ?彼女たちの働く場所としても残しておきたい。」

とも思っているという。

「それに、近所の常連さんはもちろんなんだけど、インターネットで知ってくれて来てくれるお客さんが現れるなんて昔は想像してなかったけど、今は実際にそういうお客さんもいるんです。TODAYの味を求めて来てくれるすべてのお客さんのために、TODAYの味を残しておきたいとも思っていて。」

自分がいつまで続けるのか、後継者を探すのか、いずれも今はまだ白紙の状態とのことだが、どのような形であれ、井戸店の住宅地に突然現れた「カフェテリアTODAY」という場所と「手料理だけどホテルの味」が、この地で末長く続いていって欲しいと願っている。

レギュラーメニュー

肉料理

じっくり煮込んだビーフカレー ¥900(税込)

和牛100%手づくりハンバーグ170g ¥1,200(税込)

和牛100%手づくりハンバーグ210g ¥1,400(税込)

和牛ヒレステーキ  ¥2,800(税込)

上記メニューは、カップスープ、サラダ、ライス付き

ポークしょうが焼き ¥980(税込)

ポークしょうが焼き ¥980(税込)

チキンカツ ¥950(税込)

チキンカツカレー ¥1,050(税込)

カツカレー ¥1,100(税込)

和牛焼肉 ¥1,600(税込)

魚料理

ムニエル ¥1,100(税込)

魚とホタテのムニエル ¥1,300(税込)

白身魚のフライ ¥1,100(税込)

ホタテフライ ¥1,100(税込)

エビフライ ¥1,300(税込)

サラダ

野菜サラダ ¥450(税込)

ワカメサラダ ¥500(税込)

パスタ

ナポリタン ¥900(税込)

ペペロンチーノ ¥800(税込)

カルボナーラ ¥900(税込)

きのこクリーム ¥900(税込)

和風きのこ ¥800(税込)

上記メニューは、カップスープ、サラダ付き

ピラフ

エビピラフ ¥800(税込)

きのこピラフ ¥800(税込)

カレーピラフ ¥800(税込)

オムライス ¥900(税込)

上記メニューは、カップスープ、サラダ付き

丼ぶり

玉子丼 ¥750(税込)

親子丼 ¥800(税込)

カツ丼 ¥1,000(税込)

オムライス ¥1,000(税込)

上記メニューは、香の物、汁物付

五目麺(塩味) ¥800(税込)

タンメン ¥700(税込)

エビとチンゲンサイのラーメン ¥700(税込)

肉と野菜のとろみラーメン ¥700(税込)

サイドメニュー

ライス ¥150(税込)

おにぎり(おかか・昆布・梅干) ¥200(税込)

店舗情報

カフェテリアTODAY

公式サイト:https://today-coffee-shop.business.site/

所在地:〒238-0026 神奈川県横須賀市小矢部3丁目6-37

GoogleMap:https://goo.gl/maps/qB7v4EZVcHcm4sqh6

TODAYから徒歩1分の小矢部3丁目公園

カフェテリアTODAYの向かい側にある公園。

すべり台、ジャングルジム、それからカエル型の水飲み場だけの素朴な公園だが、近所の人たちのお散歩途中のよき休憩所になっている。

公園情報

小矢部3丁目公園

所在地:〒238-0026 神奈川県横須賀市小矢部3丁目7-17

GoogleMap:https://goo.gl/maps/s1F8rhuEgRLreEZs8

今回歩いたルート(ぷらからおすすめ腹ごなしルートつき)

井戸店_カフェテリアTODAY - Google My Maps
Megane graphics(メガネ グラフィックス)
Megane graphics(メガネ グラフィックス)

デザイナー。
リモートワークの合間に横須賀の個人飲食店にお昼を食べに行くのが好き。
横須賀の個人飲食店のお仕事をするのも好き。
でも、好きな横須賀の個人飲食店が次々閉店していくのが心配。

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