初めまして。横須賀ぷらから通信です。

【逗子・葉山】2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の聖地候補!

夏になると、海が多い三浦半島も活気づきます。中でも葉山町はお洒落な飲食店も多く、若者に人気です。そんなお洒落スポットなイメージがある葉山にも、渋い史跡があるのです! しかも2022年NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の聖地となり得る場所が、お洒落スポットのど真ん中に……!

これは歴史と映えを両方楽しみたい、よくばりさんはチェックしない手はない!

今回のお散歩ルート

葉山町堀内_ 鐙摺城 - Google My Maps

葉山へは、JR逗子駅か京急線逗子・葉山駅からバスで向かいます。葉山行きのバスには大通りを行く「山回りルート」と「海岸回りルート」がありますが、今回は海岸回りルートになるので、間違えずに乗りましょう!

JR逗子駅のターミナルは3番乗り場、逗子・葉山駅は南口改札を出てすぐの2番乗り場です。

逗子・葉山駅の2番乗り場

ちなみに春~夏にかけての土日はバスも道路も混んでいるので、時間に余裕を持って行動しましょう!

最初の目的地は、三浦一族の支城、「鐙摺城(あぶずりじょう)」です。

鐙摺

「鐙摺(あぶずり)バス停」を降りると、前方にこんもりとした山が見えます。それが、鐙摺城がある旗立山(はたたてやま)です。

鐙摺バス停と旗立山

バス停の目の前には小さな海水浴場「小浜海岸」があります。葉山と逗子の境界にあり、葉山最北端の海岸です。

小浜海岸

近くには、創業300年を誇る老舗日本料理店「日影茶屋」があります。ちなみにサザンオールスターズの「鎌倉物語」に出てくる日影茶屋ですので、サザンファンは要チェックですね。

ちょっと庶民である私には気軽に立ち寄れる所ではありませんが、噂では店主が三浦一族ファンとのことで、ぜひ一度お話を伺いに行きたいですね。夏季限定のかき氷は比較的お手頃に老舗の雰囲気を楽しめると人気です。

<8月限定>“甘味処” かき氷はじめました – お知らせ | 日本料理 日影茶屋
日影茶屋本店

道路の向かい側には洋菓子店「パティスリー ラ・マーレ・ド・チャヤ」、奥の鐙摺港には「レストラン・マーレ」という、日影茶屋ブランドの飲食店がありますよ!

鐙摺城址

さて、本題の鐙摺城。日影茶屋の向かい側にある駐車場に旗立山の入り口があります。

日影茶屋駐車場

「鐙摺」という変わった地名の由来はこの山です。

源平合戦が始まる前、源頼朝は伊豆国へ流罪となっていました。その流人生活中のできごとで、三浦一族がこっそりと三浦に招待しました。その時に招いて宴会をしたのがこの旗立山の頂上にあった屋敷でした。

頼朝は馬に乗ったまま山を登ったのですが、鐙(あぶみ=乗馬の時に足を引っかける馬具)が地面に引き摺るほどの急な坂道だったため、「鐙摺」という名前がつきました。

そんな伝承を踏まえて早速登ってみましょう!

駐車場の脇に由緒書きがあって……
わりと急勾配な階段がありますが、手すりもあるので安心!
あまり手入れはされていないようですが、階段はしっかりとしています。

が、私はこの取材時が夏真っ盛りであることを忘れていました……!

身長を越える草が生い茂っている。さすがに夏の街歩きの服装では突っ込めない……。

これは……ちょっと来年の大河に向けて、葉山町になんとかしてもらいたい所……! というわけで、以前に行った時に写した山頂の写真をば……(解像度が低くて恐縮です)

旗立山山頂

山頂は広場になっています。鐙摺港が一望でき、海風が強く吹き付けるので、肌寒さを感じるぐらいです。冬に行くときはマフラーやストールをしっかりと巻いて行きましょう!

旗立山山頂から望む鐙摺港

鐙摺城と伊東祐親

鐙摺城には、さきほど紹介した伝承の他に、『吾妻鏡』にも記されているエピソードの舞台にもなっています。源平合戦の時、平家の家人として源頼朝の命を狙った武士は多くいました。

その中の1人が、伊豆国の大豪族、伊東祐親(いとう すけちか)でした。当時の三浦一族の長である三浦義澄(みうら よしずみ)の妻は、伊東祐親の娘だった事もあり、義澄がこの鐙摺城で身柄を預かってしまいました。

治承6(1182)年3月、頼朝の妻・北条政子が懐妊したことで、頼朝が機嫌が良いのを見計らって、義澄は舅・祐親の助命嘆願をして、見事許しを得ました。この知らせを持って鐙摺城にやってきた義澄でしたが、なんと祐親は「平家の家人として頼朝に情けなど掛けられたくない」と自害していました。

旗立山山頂の広場の片隅には、伊東祐親の墓があります。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、伊東祐親がガッツリと登場し、その最期は祐親ロスになる人もいそうな気がします。

鐙摺城と亀の前

もう一つのエピソードが、「亀の前(かめのまえ)事件」です。

伊東祐親の死から4か月後、政子が元気な男の子を出産します。それがのちの2代将軍・頼家です。しかし出産直後の政子の耳に大スキャンダルが飛び込んで来ました。

なんと頼朝は政子の妊娠中、「亀の前」という名の女性の元に通っていたというのです。怒った政子は亀の前の家を壊してしまいました。家を失った亀の前が逃げ込んだ先が、ここ鐙摺城です。

この事件はその後、さらなる混乱を極めますが、亀の前がどうなったのかその後の顛末は書かれていません。が、三浦の伝承では三崎へと移り住み、頼朝はこっそり通ったという話があります。

『鎌倉殿の13人』では亀の前役は江口のりこさんが演じる事がすでに発表されているので、このエピソードもガッツリ放送されるはず!

聖地巡礼の地として、葉山町にはしっかり整備していただきたいですね……!

まだまだあるぞ、葉山の史跡!

鐙摺の歴史とシャレオッティな「映え」を堪能したら、再びバスに乗って次のスポットに行きます。が、今回はここまで!

次回は「将軍の愛した海」を見に行きましょう!

逗子・葉山駅周辺にも三浦一族ゆかりの地があります。お帰り前にどうぞ。

<meta charset="utf-8">樽瀬川 真人
樽瀬川 真人

三浦半島の付け根で生まれ育ち、地元の歴史を調べていたらいつのまにか鎌倉時代の三浦の海の底にいた。 

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