横須賀「水と環境」研究会の冊子『横須賀の川』を読んでいたら、気になる記述が。なんと、野比海岸から野比川をさかのぼることができるそうなんです。

野比海岸は遊歩道が整備されているので、散歩コースとしてよく利用していました。しかし川沿いにも遊歩道があるとは、全然気づかなかった。どこでしょう?

あ、よく見たら……

意外とあっさりありました。と、いうわけで行ってみましょう!
今回歩いたルート
野比海岸からスタート。京急の「YRP野比」駅もすぐ近く(というか、結果的には通り道)ですので、地図をご覧になってスタートしやすい地点から歩いてみてください。
河口から幸楽まで

川があることは認識していたものの、あまり気に留めたことはありませんでした。そこまで大きな川ではなく、掘り下げてもあるようです。さてさてどんな感じの散歩道になるかな?

上流に向かって左手にある歩道はすぐに行き止まりになってしまいます。右側から行きましょう!

ずらりと民家が建ち並ぶ中、谷底を歩きます。

カモさんたちがお食事中でした。気づけばオス2羽が左右で線対称にこちらを見ている……。

基本的には擁壁がそそり立っている道ですが、ちょこっと緑も。

まだまだ満開には遠いですが、咲きはじめています。河津桜かなあ。

川底に石が埋め込んであるのは治水的な意味があるのでしょうが、遠目に見ると下ろし金みたいでおもしろいです。

少し行くといったん遊歩道が行き止まりになります。

この先車両通り抜けができないのは、もちろん遊歩道ではなく橋の先の車道のこと。川とは関係ないですが、おうちCO-OPのとれたてトマトくんってかわいいですよね。わたしが今住んでいるところでは見かけないので、久しぶりに見られてうれしかったです。


川が橋をくぐった先も、ちょこっと遊歩道が続いているように見えますが……

すぐに行き止まりになってしまいます。というわけで、進行方向右手に折れて迂回します!

幸楽のある角に出てきました。ここから駅前の道に折れます。
まさか、もう一つの行き止まり

YRP野比駅前にあるバスロータリー脇に野比川の看板があります。

あ、桜
行き止まりエリアをのぞいてみると桜が咲いていました。写真右手には遊歩道があるように見えますが、こちらは管理用通路のようです。進入できないようになっています。駅前のバス道路に戻り、線路の高架をくぐります。

駐輪場のある道の、その先に……

野比川が再び現れます。これは来たほうを振り返ったところ。

そしてこれが進行方向。ですが……?

なんと遊歩道が通行止めになっていました。2年ほど前に土砂崩れがあったようです。それにしても「開通時期は未定です」とはなんとも殺生な……。

駐輪場をそのまま奥にぐんぐん進むと遊歩道になるのですが。

うわーん、残念。駐輪場の先には進めないようになっていました。しかたない、また迂回だ!
寄り道しつつめげずに通れる場所を探す
野比駅前のバス通りを進みます。次は通研通りの角までずんずん。そして曲がった先には……

アーチ型の窓が目を惹く野比床理美容室。ここの2階にはですね……

タカハシコーヒーさんというカフェがあるのです。遊歩道が通行止めでも、転んではただで起きぬの心意気。ちょこっと休憩させていただきましょう。

たまたま桃の節句だったので、ひなまつりショートケーキがありました。選べるコーヒーも大きめのカップにたっぷりでとてもおいしかったです。
タカハシコーヒーさんのInstagramはこちら。

休憩が終わったら、通研通りの橋まで歩きます。土砂崩れによる通行止めはここまででした!

川の両側に遊歩道があるように見えますが、とりあえず向かって左側を行きましょう。

ノジマの裏まで来ました。てくてく。

もしゃもしゃと草が生えていますが、足下は舗装されているので歩きやすいです。

ちょこっとのどかな雰囲気になってきましたね。

けれどもよく見ると、がけに吹きつけたコンクリートを突き破って木が生えているのがわかります。急傾斜地としてはやっぱりちょっと危険な状態なのかも。

あ、ここ崩れたのかな、という場所もありつつ無事に通りすぎます。

なんとか押しとどめている風景。


人間ががんばって作った遊歩道の上を流れていく土と水。自然は強いです。

ごろごろと流れてきた感じの石が浅瀬にたまっています。大雨のときはそこそこ水が増えるんでしょうね。
遊歩道の終点

と、そうこうしているうちに遊歩道の終点まで来ました。これは来た道を振り返ったところ。対岸の遊歩道は、なんとアパートの敷地に入り込む形で終わっていました。

冒頭で紹介した『横須賀の川』には、このあたりから護岸されていない河原に下りられる、と書かれていました。しかし現在ではフェンスが立っており、侵入防止されている模様。

たしかに急に沢っぽい感じになっています。下りたらさぞ楽しかろうと思うのですが、ここもおそらく安全上の理由があるんでしょうね。仕方ありません。

写真ではわかりにくいですが、フェンスのあたりからがんばったら下りられそうな様子でした。しかし急ではあります。明らかに通行止めになっていますし、やめておきましょう。

来た方角から見て左手、写真の奥のほうになんとなく進んでいくとそのうちYRP(横須賀リサーチパーク)がある光の丘に出られます。が、公道・私道・農道が入り交じっているエリアなので写真でのご紹介はやめておきますね。散策は問題ないと思いますが、近隣へのご配慮をお願いします!
川の終点もついでに確認
というわけで、いったんバス通りに出て最後に川がどこまで見えるのか確認しておきましょう。

光の丘隧道を過ぎたところ、ちょうどTSUTAYAの脇道の上が目に見える川の終点です。TSUTAYAやファミレス、コンビニがあるあたりの裏はどうも暗渠道になっているようです。今までぜんぜん気づかなかったな……。
このあたりはまた護岸されています。脇にある道も施錠されているため立ち入り不可。近くて遠い川になってしまっています。
終点からのもうちょっと
というわけで、野比川散策はこれにておしまいです。遊歩道が通れない区間もあったりと、川を満喫……! というわけにはなかなかいきませんでした。それはちょっと残念でしたが、普通に大通りを歩いているとぜんぜん気づけない裏道を発見できたのは楽しかったです。
さて、野比川終点からの追加散策はいかがでしょう。もう一度遊歩道歩いて野比海岸に戻ってもいいですし、ほかにもおすすめコースがふたつ。
光の丘の山道
今通りすぎた光の丘隧道の、その上にある山道を歩くコース。なんと古墳まである上に、山道としてはお手ごろです。記事とは逆に、終点から歩く形になります。
久村を越えていく山越えコース
ひと山越えて、久村から久里浜駅へ向かうコース。こちらも記事とは逆に、ゴールからスタートへと向かってくださいね。
だんだん暖かくなってきて、体も動かしやすい今の季節。ぜひ散策を楽しんでください!